「臨床宗教師」の資格化に向け、東北大学など8大学は合同で、認定機関「日本臨床宗教師会」を2月に設置することが分かった。資格認定は早ければ2017年から始まる予定。産経新聞がこのほど報じている。

臨床宗教師とは、宗教や宗派の違いを超え、被災者や病気に苦しむ患者の心のケアに当たる宗教者だ。

東北大震災発生から1年後の2012年4月に、東北大学で臨床宗教師の養成講座が開かれて以来、臨床宗教師の養成は、全国の大学に広がりつつある。これまで臨床宗教師は各大学で個別に養成されてきた。今回、統一した資格を与えることには、臨床宗教師の社会的信頼を高める狙いがあるという。

患者に寄り添い、心のケアに当たること自体は宗教者として大切なことだ。しかし、心のケアだけで果たして十分と言えるのだろうか。