アメリカ大統領とUFOは切っても切れない関係のようだ。

大統領選のキャンペーン期間中、「誰が大統領になればUFO情報を開示できるのか」という議論がよく話題に上る。候補者とその人の過去のUFO発言などが取り上げられ、中には少々無理なこじつけまで出てくる始末で、いかにもアメリカ人の好きなテーマであることが見て取れる。

2015年最も急成長したニュースサイトとして評価を受けた「The Daily Beast」の10月30日の政治欄には、共和党のジェブ・ブッシュ候補とUFOの記事が掲載されている。

記事によると、UFO目撃で有名になった元アリゾナ州知事のファイフ・サイミントン氏(共和党)が、ジェブ・ブッシュ候補を大統領に推しているという。

サイミントン氏がアリゾナ州知事を務めていた1997年、同州のフェニックス上空に複数の光の一団が長時間にわたって編隊を組んで現れ、多くの住民に目撃された「フェニックス・ライト」事件が起き、彼も目撃していた。2007年にその目撃体験を公表し、CNNのコラムに「自分はパイロットであり、空軍将校として、あれは(空軍が発表したような)フレア(照明弾)ではないと断言する」「政府はUFOに対してもっと正直になる必要がある」と書いている。記事では、そんな彼に大統領に推されるなら、むしろ不利になるだろうとも述べている。

またリベラルで有名な隔月刊誌「マザー・ジョーンズ」は、11月10日、共和党の大統領候補ジョン・カシック氏とUFOについて、記事を掲載している。

カシック氏は、2007年、FOXニュースの番組「From The Heartland」で、UFOをテーマにしたディベートの司会をしたことがある。彼自身は、どちらの立場もとらなかったとはいえ、アメリカ人のほぼ2人に1人が、エイリアンが地球に飛来していると信じ、4000万人が目撃していることを紹介している。ディベートは白熱して止まらず、カシック氏は、「このディベートは永遠に続くだろう。まあ、またすることになるだろうが」とまとめた。

この記事に対して、サラソタ・ヘラルド・トリビューンの記者が自らの記者ブログで、伝統あるマザー・ジョーンズ誌が、ついにUFO記事を掲載し始めたことに敬意を表する反面、このとてつもないタブーに果敢に本当に切り込んでゆくのかと驚いてもいる。

クリントン元大統領やオバマ大統領も、テレビの対談でUFOやエリア51について問い詰められ、上手くはぐらかしたように見えた。これからも、誰が大統領になっても、UFOの話題を避けては通れないだろう。(純)

【関連記事】

2015年11月6日付本欄 アカデミー賞長編アニメ部門審査対象に日本から「UFO学園の秘密」他3作品

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10430

2015年6月号記事 目を覚ませ! UFO後進国ニッポン - 米中は「宇宙人技術」を持っている

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9532

2015年11月号記事 検証:地球に来ている宇宙人 / 目を覚ませ! UFO後進国ニッポン スター・ウォーズは「事実」だった?

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10206