この世はシミュレーションの世界なのか(画像は Pascal Maramis / flickr )

我々が生きているこの世界は、何者かにシミュレーションされたゲームのような世界なのか。

一昔前までならば、こうした疑問は馬鹿馬鹿しく、映画「マトリックス」の世界の話であると一蹴されたかもしれない。しかし今、この「シミュレーション論」は、物理学者たちによって、真剣に議論されているという。このほど米Space.comが報じた。

記事では、科学や哲学、神学上などの様々なテーマを扱う、アメリカのテレビ番組「Close to Truth」の放送内容を紹介。番組司会者で、脳科学者でもある企業コンサルタントのロバート・ローレンス・クーン氏が、この世界は偽物なのかどうかについて、出演者たちに質問を投げかけた。

この世の物理法則も偽物!?

物理学者のポール・デイビス氏は、「少なくとも、いくつかの実存し得る宇宙には知的文明が栄えており、完全なる偽物の世界をつくることができるはずだ」とし、私たちの世界を支配するあらゆる物理法則も、シミュレーション下にあると指摘している。

「シミュレーション論」は「創造主論」を弱める!?

また、オックスフォード大学の哲学者であるニック・ボストロム教授は、この世界を「技術的に非常に発展した文明によってつくられた、非常に詳細な人間シミュレーションソフトウェアである」と捉え、起こりうるであろう3つのシナリオのうち、1つが真実であると述べた。

  • 1.すべての文明は技術的に成熟する前に、滅亡した。(つまり、私たち人類の世界はシミュレーションではない)
  • 2.技術的に成熟したすべての文明は、シミュレーション装置をつくることへの興味を失った。(この場合も、私たち人類の世界はシミュレーションではない)
  • 3.人類は文字通り、コンピュータ・シミュレーションの世界に生きている。

加えて、ボストロム氏は、伝統的な神がシミュレーションの作者に取って代わるだろうとした。その意味で、「神がこの世のあらゆるものをつくった」という創造主論を弱めることになると述べている。

宇宙人を創造したのも神

このように、今我々が生きている世界を解き明かそうという研究が活発化している。他にも量子力学の発展により、「パラレルワールド」など、かつては想像すらできなかった概念が登場している。

こうした番組で扱われているように、未知なるものを探究する科学の姿勢は重要だ。ただ、科学的議論の結果、人間が宇宙人を創造主ととらえ、神仏はいないという結論に至ってしまうならば問題だ。

大川隆法・幸福の科学総裁は超絶した霊能力によって、人類より高度な知能を持った様々な宇宙人がいることを突き止めている。そこでは宇宙人もまた、神仏によってつくり出された存在であることが少しずつ明らかにされている。

この世が"シミュレーション"かどうかという議論も、つきつめれば神仏や霊界の存在なしには話が進まなくなるはずだ。宗教を受け入れた上での、科学の発展を望みたい。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『アインシュタイン「未来物理学」を語る』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1419

幸福の科学出版 『トス神降臨・インタビュー アトランティス文明・ピラミッドパワーの秘密を探る』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1128

幸福の科学出版 『「宇宙の法」入門』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=99

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