2023年9月号記事

あなたは葬儀で死を悟る

お墓と葬式はなぜ省けないのか

「お盆」に考えたい、故人供養の本当の意味。
家族に"いざと言うこと"があった時の、判断材料にもなるだろう。


contents

あなたは葬儀で死を悟る お墓と葬式はなぜ省けないのか - Part 2 実録! 葬儀で霊が"上がって行った"瞬間


実録!

葬儀で霊が"上がって行った"瞬間

人は死んでも魂は残る。そして多くの人はこの時、不安や悲しみ、あるいはパニックに陥る。ここに、葬儀や供養の意味を考える原点がある。

住職と霊との問答の末に……

Part 1(本誌30ページ)の、火葬された光枝さんの話の続きを紹介したい。「熱い、熱い」とうめき続ける光枝さんの霊。徳竹住職は彼女にこう語りかけた。

「あなたはもう亡くなったんですよ。肉体はもうなくなったんです。だから熱いはずないんです。熱いと思うなら、その部分に手を当ててみてください」

するとしばらくして、取り憑かれていた女性はあれっと首を傾げ、熱がるのをやめた。光枝さんの霊は手が体を通り抜け、肉体がないことに気づいたのだろう。徳竹住職はさらに続ける。

「あなたは霊になったんです。だからもう、あの世に還らなくちゃいけないんです」

一瞬、納得したかに見えた彼女。しかし今度は、「夫と孫が心配で、あの世に行けない」と言い始めたのだ。徳竹住職は、「そうだよね。みんな、簡単に割り切っては行けない。でもね、辛いだろうけど、行かなきゃいけないんだよ」とこんこんと諭した。

 

 

次ページからのポイント

元軍人の霊がまさかの一言

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「墓地」の開祖は行基菩薩だった