米ペンシルベニア州ヴァレー・フォージにあるジョージ・ワシントン像。写真:NicholasGeraldinePhotos / Shutterstock.com
トランプ大統領はこのほど、11月のアメリカ大統領選に向けて、3カ月ぶりとなる大規模集会を行いました。6700名の参加者が詰めかけ、会場は熱気に包まれました。マスコミは「想定より参加者が少なく、失敗だった」と報じていますが、コロナによる規制や警戒が厳しいことを考えると、大成功だったと言えるでしょう。
アメリカの宗教学者マイケル・ノヴァック博士は、著書『われらが王の選出──大統領政治の巨大な象徴』の中で、「アメリカの大統領は、ただ国のリーダーであるだけでなく、『王、預言者、祭司として国民に語りかけ、国民を代表する象徴』である」と指摘しています。
トランプ氏に熱烈なサポーターが多いのは、同氏が「宗教的な大祭司」の面を持っているからでもあるでしょう。
アメリカ国民は、「アメリカは神に選ばれた国家であり、特別な使命を持つ」と心中自負しており、世論調査によると、国民の8割は神の存在を信じています。そして大多数は、候補者がどんな信仰を持つのか、大きな関心を払って投票します。
宗教国家アメリカを建国した立役者は、初代大統領のジョージ・ワシントンです。彼がどのような信仰を持ち、"祭司″として国民に語りかけてきたのか、見てみましょう。