フジサンケイビジネスアイが8ページにわたってドバイ・エミレーツ航空の記事を載せている。

エミレーツ航空では、この世界的な景気低迷の中でも、好調な売上高を示しており、 10年9月中間決算では、前年同期の約4.5倍に当たる34億ディルハム(約747億円)の最終利益を計上。旅客数は1550万人と、搭乗率は過去最高の81.2%を記録した。

その成長の秘訣は、本拠地のドバイが採用する航空自由化(オープンスカイ)政策だ。さらに、中東という地勢的な強みも生かして、ドバイ国際空港は、欧州、アフリカ、アジア、オセアニア、北米、南米を結ぶハブ空港としての存在感を高めている。

ターミナルはきれいで広く、チェックインカウンターはエコノミークラス用が 126か所、ファーストクラス・ビジネスクラス用が32か所、一定ランクの会員専用カウンターが7か所あり、自動チェックイン機30台も備える。また、ホテルやラウンジ、免税店、ファストフード店などが入る6階建てのエアサイド施設はサッカー場120個分に相当する広さだ。もちろん、24時間眠らない。

また、エミレーツ航空の機内のサービスも充実している。機内電話やファックス、インターネットに接続できるほか、携帯電話も使用できる。さらに映画や音楽、テレビ番組やビデオなど 1200以上のチャンネルが楽しめる。もちろん機内は広々として、ビジネスクラスでも隣の人との距離が気にならない。

日本では、羽田空港が多くの議論を経て、ようやく国際便も始め、ハブ空港化しようというところだが、某航空会社ではお菓子が配られなくなるなど、機内のサービスは落ちているようにも思える。また、日本の空港は、土地の問題もあるが、たいてい小さい。

空港も航空会社も、利用者のニーズに合ったサービスを提供できれば、もっと便利になって、利用者も増えるだろう。また、 24時間空港に対応して、電車の24時間化も図れば、さらに空港の利用は増えるだろう。

ドバイ空港とエミレーツ航空には多く学ぶところがありそうだ。(吉)

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