海水魚と淡水魚のいずれも養殖できる「好適環境水」を開発した、山本俊政・岡山理科大学准教授の画期的な技術を、新聞、雑誌が相次いで報道している。
24日付読売新聞は、クロマグロの養殖の研究を2面の連載「列島再生」の中で報道した。
好適環境水とは、真水にナトリウムやカリウムなどのミネラルをわずかに加えたもので、塩分濃度はほとんど淡水と変わらないが、海水魚も飼育することができるというもの。7年間の研究で、一度も魚に病気を出したことがないという。
現在8種類の魚の養殖研究を行っている。特に期待されているのは高級魚のクロマグロで、25センチの稚魚を8カ月で80センチまで育てている。米国、中国、韓国の企業からも共同研究の打診があるという。
「フライデー」5月4日号では、ウナギの値上がりを抑える技術の開発者として、山本准教授が記事で大きく紹介された。
ウナギは通常、地下水を30度まで加温して養殖するが、好適環境水ならば水の交換が少なくて済み、燃料を使わないため、年間数千万円かかる重油代が要らないという。
同誌は「"山本ブランド″のウナギが市場を席巻してくれることを願ってやまない」と絶賛している。
すでにリバティ誌では2009年3月号で山本准教授の画期的技術を紹介している。
大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁も法話で度々とりあげ、「海水魚を養殖する魚工場を、東北地方で大胆に作ってもよいと思います」と、震災復興の施策の一つとして提言している。
このような「未来産業」に、もっと政府も投資をして、経済成長を目指してほしいものだ。(居)
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2009年3月号記事 世界を救う日本の知力
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=610
【関連書籍】
幸福の科学出版ホームページ 『震災復興への道』 大川隆法著