中国国営のアパレルメーカー「中国服装」が、中国で初めて独自の高級メンズブランドを展開する計画を発表した。17日のフジサンケイビジネスアイが報じた。

  • 中国服装はもともと人民服や軍隊の制服などを扱うアパレルメーカーだ。
  • 計画では、デザイン及び生産をイタリアで行い、イタリア製のタグがついた製品は主に中国国内市場対象で販売される。
  • 海外小売店をニューヨークやパリに出店する予定である。
  • 中国服装の関係者は「中国は製品加工しかしないという、従来の考え方を変えたい」と語っている。

ブランドにはコンセプトやイメージが必要だ。

加工するだけならば、安く上がる、縫製の質がいい、それで十分だ。しかしブランドとなると、その裏にあるイメージが悪いと人気は出まい。

中国では食品にしても家電製品にしても、国内産は信用がなく、日本製など海外製品がよく売れている。秋葉原や銀座を中国人があふれているのを見てもよく分かる。

チベット等を弾圧する軍隊の制服を作っているメーカーが、「イタリア製」と銘打って、イメージは変わるのか。

「偽ブランド」の本場である中国で、自国ブランドが立ち上がるかどうか、注目したいところだ。(居)

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