映画ファンの皆様、またここでお会いできましたね。
さて、今回は驚きました。「ザ・リバティ」4月号の連載「宇宙人深層ファイル」に、ブラジル版ロズウェル事件と呼ばれる1996年の「ヴァルジーニャ事件」が取り上げられていますが、そこで目撃されたとされる宇宙人の姿が、その40年以上前のアメリカ映画『宇宙戦争』(1953年)で描かれた宇宙人に酷似しているのです。
本作は『インデペンデンス・デイ』(1996年)など多くの作品に影響を与え、スピルバーグも2005年にリメイクしているSF映画の古典です。筆者がHSUで担当している洋画作品研究授業でも毎年取り扱っており、制作から70年以上経つ今でも、何度観ても飽きない傑作です。原作者が菩薩界の高級霊H・G・ウェルズなので、何らかの未来予言が含まれているのかもしれません。
(あらすじ)
米カリフォルニアに隕石が落下し、物理学者フォレスターは現場で知り合った女性シルヴィアと調査にあたるが、隕石の中から現れたのは火星人が乗るUFO型の侵略兵器だった。怪光線で殺戮や都市の破壊を行なう火星人に対し、軍の攻撃はまったく無力。隕石は世界各地に飛来し、人類はパニックに陥り醜い争いを繰り広げる。地球対火星の「世界間戦争」(the war of the worlds)に地球側は勝つすべもなく、一部の人びとは教会に避難して神に祈る──。
問題の、宇宙人の類似はこうです。ヴァルジーニャ事件で目撃された宇宙人の姿は「茶色で油っぽい皮膚に巨大な頭。赤い目をした」「両手の指が3本の生物」とのことですが、この映画に登場する火星人の姿は、目の色が赤だけではない点を除き、この描写そのものです。原作では火星人の頭が巨大であること以外、皮膚の色や指の本数は書かれていないので、『宇宙戦争』の制作スタッフは40数年後にブラジルに墜落する宇宙人の姿をインスピレーション的に予知していたのか。あるいは、同じ宇宙人がすでに1950年代から地球に来ており、制作陣はその機密情報を入手して宇宙人のデザインに取り入れたのか──。よろしければ、本作の火星人を目にしたうえで考えてみてください。
また、こうした「宇宙戦争」そのものも決して単なるSF的な空想の産物ではありません。大川隆法・幸福の科学総裁の最新刊『大川隆法・夢判断リーディング』には、総裁が睡眠中に霊視した地球と宇宙の未来をめぐって、エドガー・ケイシー霊の次のような言葉があります。
「今、あなたがたの、『宇宙の法』とか『UFOリーディング』とかやっていますけれども、冗談じゃなくて、これ、『将来の危機は迫っている』ということ、『侵略を狙っている者がいる』ということですね」
「トム・クルーズが出ている(映画)『宇宙戦争』みたいなのが現実に起きてきたら、たまらないでしょう? まあ、ああいう可能性もあるということですね」
ここで言われている映画は前述のスピルバーグによるリメイク版です。こちらは元の作品より半世紀も新しい分、火星人の破壊力の恐ろしさが圧倒的にリアルに描かれており、あれが現実に起きる可能性を思うと戦慄を覚えずにいられません。しかしケイシー霊は、そんな悪質宇宙人の侵略から地球を防衛するためのヒントもこう明かしています。
「彼らがいちばん嫌がっているのは『宗教』であることは確実です。(中略)彼らは基本的に全体主義なんで。全体主義に勝てるのは宗教しかないんですよ。宗教は、一つの教えが世界中を覆うことが可能なものなので。(中略)もう一段強い"異次元的力"を持つことが可能になる。『三次元的な存在』と思っていれば、力が発揮できない」
この点こそ、1953年の『宇宙戦争』が仏法真理的にも優れている理由です、火星人の侵略に対する決定的な対抗手段は、神の叡智であり人びとの信仰心であることが、はっきりと描かれているのです。原作にも結末において神への言及があるので、ウェルズは悪質宇宙人撃退の原理を知っていたのでしょう。地球防衛の決め手は、大宇宙の根本神が説かれる宗教・幸福の科学の教えが世界中を覆うことなのです。
このように古典的名作とされる映画の中には、数十年後に観るからこそ気づく未来予知的内容が含まれており、時代を超えた知的刺激を与えてくれるものがあります。大川総裁は「『古典』といわれるもののなかで、『この本を読んでいないとか、この映画を観ていないとかいうのは、もったいなかったかな。チャンスを逃したかな』と思うようなものがあれば、そういうものを読んだり、観たりする時間をつくり出していく努力も必要だと思います」(『老いて朽ちず』)と説いています。名画座リバティでは今後も、そんな「観ていないのはもったいない」古典的名作をご紹介していきたいと思います。
(田中 司)
『宇宙戦争』
- 【スタッフ】
- 監督:バイロン・ハスキン
- 【原作】
- 原作:H・G・ウェルズ
- 【キャスト】
- 出演:ジーン・バリー アン・ロビンソンほか
- 【その他】
- 1953年制作 | アメリカ | 85分
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