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ロシアのプーチン大統領が2024年3月の大統領選での5選に向けて、事実上の選挙キャンペーンをスタートさせたと、29日付日本経済新聞が報じています。

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プーチン氏は28日、モスクワ市内で開かれたロシア正教を中心とする保守系社会組織「全世界ロシア民族大会議」の大会にオンラインで参加し演説しました。大会には文化人や政府機関、学界、宗教界などの代表者が参加しました。

プーチン氏は演説で、ウクライナとの戦争について、「主権のための戦いだ」という自身の従来の主張を述べ、「(ロシア人には)ロシアを守るというとても大きな責任がある」と訴えました。

また、西洋諸国はロシア人を後進的な「奴隷の民」とする人種差別的な「ロシア嫌悪症」にとらわれているとも指摘し、アメリカはロシアが持つ膨大な資源を略奪しようとしているなどと語りました(29日付ロイター通信)。

プーチン氏は近く次期大統領選への出馬を表明する見通しで、対立候補は不在です。独立系調査機関レバダセンターの調査では、ウクライナ戦争で国民の愛国心や危機意識に訴えたプーチン氏の支持率は、60%台半ばから80%台に上昇したと、日本経済新聞は報じています。

プーチン政権は次期大統領選で、過去最高の80%以上の得票率を目指していると言われています。

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