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農林水産省は農作物の生産者や食品事業者などの脱炭素化に向けた取り組み強化の一環として、温暖化ガスの排出量を算定できる手法や脱炭素を「見える化」する方策をまとめた手引書を近く公表する予定です。6日付日本経済新聞が報じています。

《詳細》

農水省の有識者検討会によれば、食品の生産・加工・流通までの供給網の中で、温暖化ガスの約7割が生産段階で発生するとされており、農水省は生産段階を対象に、排出量を算定できるツールの策定を急いでいます。

まずはコメ、キュウリ、トマトの3品目の生産段階での二酸化炭素(CO2)の排出量を把握できる「簡易算定シート」を作成。収穫量や肥料、農薬、エネルギーの使用量など算定に必要なデータを入力し、CO2排出量を計算するとのことです。

これらの取り組みには、サプライチェーン(供給網)全体で環境負荷を減らす方向に、生産者や企業を後押しする狙いがあります。

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