25日付エクスプロア上海によると、中国政府衛生部・農村部などが、151種類の食品および家畜飼料に使われている非合法な添加物をサイトで公表した。

151種類の添加物のうち、47種類が非食用物質なのに添加されたもの、22種類が食用できるが濫用されている添加物、82種類が禁止されているのに家畜の飼料や飲用水に使用された添加物だという。

当局は、違法な添加物を入れる行為の取り締まりを強化し、違反した場合、経営許可証を取り消すほか、刑事責任も追及するとしている。

中国では、今月上旬、甘粛省で亜硝酸塩が混入した牛乳を飲んだ子供ら39人が中毒症状を起こし、うち乳幼児3人が死亡、22日には陝西省で牛乳を飲んだ児童251人が体調不良を訴え、このうち16人が中毒症状を起こしている。

21日付のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙には、日本の食品を「白雪姫」にたとえた一コマ漫画が書かれている。「Japan nuclear radiation(日本、放射能)」と書かれた新聞を手にした白雪姫が、毒リンゴを差し出すおばあさんに対して「Wait a minute! Do you come from Japan?(ちょっと待って。日本から来たの?)」と顔を歪めて問いかけている。

だが、福島県産や茨城県産の農産物はいたって安全だ。にもかかわらず、海外からこうした風評被害を受けるのは日本政府の海外メディアへの情報提供がうまくなされていなかったことを表している。「Do you come from China?」としたほうが、よほど正しい「英語」と思われるが。(吉)

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