30日付けのシンガポールの華字紙「聯合早報」に「中国人はなぜ幸せを感じられないのか」という記事が載った。

社会心理学者たちが現代の中国人は幸福感が下がっているとして、その原因を7つ、次のように挙げている。なおカッコ内は補足説明を簡略化したもの。

(1)他人と比べる。(いかに人より幸せになるかを追求した時点で、幸福から遠ざかっていくことになる)

(2)理想を見失っている。(ここ20年あまりの間、中国人は物質的豊かさをひたすら追い求めてきたが、気づくと、生きがいや人生の目標を見失い、何がしたいのかすら分からなくなっている人もいる)

(3)よい面に目を向けられない。(中国人は自分の不幸ばかりみて、幸せに目を向けようとしない。他人の幸せばかりに注目して、自分の幸せを目減りさせている)

(4)他人のために尽くすことを知らない。(米ハーバード大学が行った研究によると、日頃から人助けをする人は幸せを感じやすいという。だが現代社会では、人助けをする人は減る一方だ)

(5)現状に満足できない。(「足るを知る者はつねに楽しくいられる」ということわざが中国にあるが、それを実践できる人が少なくなっている)

(6)相互信頼の欠如。(中国は通信手段は発達したが、人々の心のつながりは次第に弱くなっている)

(7)過度な焦り。(住宅購入や子供の教育、老人介護、昇進に対するプレッシャー、友人や同僚との人間関係などが中国人の心理的負担となっている)

こうみるとまさしく、かつて大川隆法総裁が指摘した「幸福になれない症候群」そのものだ。中国のみならず日本にもあてはまる、普遍的な指摘である。中国に真性「幸福になれない症候群」が蔓延しているとなれば、一刻も早い真理的知識の普及が効を奏するであろう。(ア)

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