梅の種からプラスチック?と意表を突くような見出しだが、31日付け東京新聞によると、梅の生産量日本一の和歌山県にあるマネキン製造会社「ヤマトクリエーション和歌山」が、梅の種からプラスチックを作り出すことに成功し、4月からプラモデルとして売り出すという。

年間7万トン以上の梅を生産する和歌山県では、約半分がガムやドレッシングに加工され、種は生産廃棄物として専門業者にお金を払って引き取ってもらっていた。

この種に目をつけた同社は、試行錯誤を重ねて、バイオマス(生物資源)プラスチックを作ることに成功。種を粉にして、樹脂の一種のポリプロピレンと練り合わせて金型に流し込んで製造。面白いことにこのプラスチック、ほんのり梅の香りがするという。

廃棄処分物をいかに有効利用するかの創意工夫と、「地元で出たごみは地元で何とかする。これも一つの地産地生」という発想の逆転に、「創造」のココロが刺激される。(ア)

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