20日付け産経新聞7面、中国問題評論家の石平氏のコラムで、中国国内のメディアが堂々と政府批判を始めたことを伝えている。

記事では、政府系の有名全国紙「光明日報」が、地方政府が「満足調査」の割合を常に50%以上になるよう操作していることを暴露したなど数例を挙げている。氏は、「常識をひっくり返すような出来事が続出している」と驚き、「党と政府の『一枚岩』専制体制に大きな亀裂が生じてきている」と指摘する。

旧ソ連崩壊もグラスノスチ(情報公開)がきっかけになった。今月14日、チュニジアの独裁政権が倒れたのも、言論統制をかいくぐり、インターネットのフェイスブックやツイッターを通じて反政府デモが拡大したことが大きな要因として挙げられる。

もはや、中国でも、携帯電話やインターネットの広がりを止めることはできないが、こうした「情報の自由化」が、一党独裁体制を崩す日も近いかもしれない。(格)

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