16 日付け産経新聞の田村秀男氏のコラムが切れている。その趣旨は次の通り。

銀行の本来の仕事は企業や個人に必要な資金を供給することで経済の健全な発展を促すことにある。しかし、銀行は中小企業向けの融資をこの 10年で60兆円も減らして、国債ばかり買っている。銀行がリスクを取らないのであれば、資産に課税する銀行税を導入し、その税収で中小企業向け融資の保証財源にすればいい――。

確かにこの方法なら、着実に企業向け融資が増える。いくら金融を緩和して市場に供給しても、銀行が貸し出しを増やさなければ金融政策の効きは悪くなる。本誌では一貫して増税には反対しているが、銀行が本来の使命を果たさないのであれば、この方式での増税はやむなしと考えたくなる。

お金さえ回るようになれば日本経済は劇的に立ち直る。一刻も早く銀行を機能させる工夫を講じるべきだ。(村)

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