2015年8月号記事

The Liberty Opinion(Webバージョン)

ロシアを取り込み、中国包囲網をつくれ

アメリカが対ロシア政策で軟化の兆し

アメリカが、対ロシア政策で軟化の兆しを見せている。ケリー米国務長官は5月、ロシアのソチを電撃訪問し、プーチン露大統領と会談。ウクライナとの停戦合意を完全に履行すれば、ロシアへの経済制裁を解除することもあり得ると述べた。

ウクライナ問題について振り返ると、2014年2月、親露派のヤヌコビッチ大統領が亡命し、ウクライナに親欧米政権が誕生した。直後にロシアがクリミア半島を併合したため、欧米はロシアに経済制裁を課す。

その後、ロシア系住民が多いウクライナ東部の2州が独立を宣言するも、ウクライナ新政府はこれを認めず、内戦が勃発。9月に停戦合意したが、内戦状態は今も続く。