村山富市・元首相と河野洋平・元官房長官が10日、日本記者クラブで会見した。両者は、安倍晋三首相が8月に発表する予定の戦後70年の談話において、歴代の歴史認識を引き継ぐべきとの考えを強調した。10日付各紙が報じた。

会見で村山氏は、自身が発表した村山談話について「日本の軍隊は中国を侵略した。この歴史的事実は否定できない。また韓国を36年も植民地支配した。素直に認めることが必要だ」と発言。

安倍談話については「首相は村山談話を継承すると言っているが、それならば、70年談話に素直にはっきりと明示した方がいいのではないか」と述べた。

河野氏は、安倍談話について「これまでの歴代内閣が継承してきた談話が後退するようなことがあっては、絶対にいけない」と発言した。

河野・村山談話に根拠はない

しかし、河野・村山両氏が発表した談話には、どれだけの正当性があるのか。

日本軍による慰安婦の強制連行を認めた「河野談話」、日本の植民地支配と侵略を認めた「村山談話」。共に、歴史的事実として証拠のない風評を公式見解にしたものだ。

村山氏は以前、村山談話について「侵略の定義はあいまい」「後の首相が談話を踏襲すると想定していなかった」などと発言している。談話の正当性は低い。

また、大川隆法・幸福の科学グループ総裁は2013年7月、村山・河野両氏の守護霊を呼び出し、その本心を探っていた。

その中では、例えば河野氏の守護霊が、河野談話に書かれた内容は推測によるものだと告白。「 とにかく謝っておかないと、やつら(韓国)は、もう、怒って怒って 」などと発言していた。「謝罪」という結論ありきの談話だったのだ。

すると翌年2月、河野談話を作成した際の官房副長官・石原信雄氏は、「談話作成の中で、韓国との間ですり合わせが行われた可能性が高い」と国会で指摘。談話の正当性は大きく揺らいでいる。

河野・村山談話を無効にせよ

日本は大東亜戦争によって、有色人種への差別に基づく、欧米列強のアジア植民地を終わらせた。また対米戦も、正当な自衛戦でもあった。

しかし、河野・村山談話により、誤った自虐史観が世界に発信されてしまった。これは、侵略意図のある中国などに付け入る隙を与える。

憲法改正の布石を打つためにも、安倍晋三首相は今夏、河野・村山談話を無効にし、正しい歴史観に基づいた新談話を発表すべきだ。(泉)

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2015年5月28日付本欄 【そもそも解説】河野・村山談話ってどうやって作成されたの?

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