2015年7月号記事
幸福実現党の設計図 2025
第3回
医療負担はもっと安くできる
幸福実現党の政策は、「人は永遠の生命を持ち、世界の発展に貢献するために生まれてくる」という人間観、霊的人生観に基づいています。
政府に頼るのではなく、国民一人ひとりの自助努力が社会や国家を豊かにすることを理想とし、「努力すれば報われる」国を目指しています。
第3回は、医療政策の後編です。日本の医療保険制度は世界的にも評価されていますが、その手厚さのために年々医療費が増大し、財政を圧迫しています。国民一人ひとりが自分の健康維持に責任を持つスタイルに変えていくことで医療負担を軽くし、財政破たんを防ぐ道筋を示します。
(編集部 小川佳世子、小林真由美 /幸福実現党 政務調査会)
現状
政府が医療サービスの内容と価格を決定・管理している
国民側
実は高い日本の医療負担
- 収入の約1割が医療保険料として徴収される(会社勤めの場合は労使折半)。
- それではまかないきれず、医療費の約4割は税金から補てんされている。
安易な受診による医療費の増加
- 自己負担が低いため、軽症でも病院を受診。
- 生活習慣病の増加と高齢化で医療費が拡大。
医療者側
「市場原理」が働かない
- 医師としての技術を磨くモチベーションが上がりにくい。
- 外科、産婦人科、小児科などリスクが高い診療科は担い手が少なく、医師が偏在している。
必要以上の投薬や検査が行われている
- 治療をするほど収入が増える「出来高払い制度」によって過剰医療に陥りやすい。
このままでは
- 2025年には団塊の世代が75歳を迎え、「超高齢社会」になる。
- 莫大な高齢者医療費で国家財政が悪化する。
優れていると言われた日本の医療システムが崩壊し、国民の健康を守れなくなる。
改革の方向性
医療サービスへの政府の管理を緩め、国民が自分の健康に責任を持つ
国民側
自分の健康は自分で守る
- 医療に過度に頼らず、自分で健康を管理し、病気予防の努力をする。
- 病気の原因が自身の「心」にもあることを受け止め、改善する。
- 終末期は、あの世にスムーズに旅立つための準備期間と捉え、過度な延命治療を見直す。
医療者側
治療実績で差が生まれる
- 医療サービスの価格を段階的に自由化することで、病院間・医療者間の健全な競争環境が整う。
- 患者を病院に通わせ続けるのではなく、病院から「卒業」させる優れた治療実績を残した病院に患者が集まる。
「予防医療」の強化
- 予防医療のノウハウを持つ医師に注目が集まり、そもそも病気にかからないようにするための教育や医療が発展する。
これからは
- 国民が自分で健康を管理できるようになる。人生の最期まで健康に過ごし、魂修行をまっとうすることを目指す。
- 増え続ける保険料・税負担を減らし、国民の財産を守ると同時に、財政悪化を防ぐ。
日本の医療システムを守り、国民の健康で幸福な人生を支える。
医療サービスの価格を各病院で設定できるようにする
医療保険制度への政府の管理を大幅に緩める
霊的人生観が医療のあり方を変える