俳優の砂川啓介さんは、15日都内で会見を開き、アニメ「ドラえもん」の声優で知られる妻、大山のぶ代さんが認知症を患っているとラジオで公表したことについて、「言いたくなかったが、隠しているのが、つらくなってきた」と苦しい胸の内を明かした。
ドラえもんで「お茶の間」の人気者に
大山さんは、独特の声で初代ドラえもんの声優を26年間務めた「お茶の間」の人気者だ。また、料理研究家としても活躍。大ヒットを記録した『大山のぶ代のおもしろ酒肴』(角川(主婦の友))を初めとし、多数の料理本を著している。
砂川さんによると、大山さんは2分前のことを覚えておらず、入浴も一人ではできない状態。仕事は何とか台本を見ながら行っているものの、得意な料理も含めて家事はほとんどできず、「私もうダメだ」とため息を漏らし、自信を喪失しているという。
大山さん本人はもちろん、長年連れ添い、人生の苦楽を共にした妻が病と闘っている砂川さんの苦しみも計り知れない。
かつて、俳優の故・長門裕之さんが、妻で女優の故・南田洋子さんが認知症にかかったと2008年にテレビ番組で公表したときも、大きな話題になった。
認知症の患者数は年々増加しており、その割合は85歳以上の約4人に1人だと言われている。認知症はもはや他人事とは言えないが、認知症の人にはどうやって接していけば良いのだろうか。
認知症の人の魂は健全
大川隆法・幸福の科学総裁は著書『心と体のほんとうの関係。』の中で、認知症についてこう述べている。
「認知症になったからといって、天上界に行けないということはありません」「肉体を動かす"機械"としての脳が傷み、正常に働かなくなったとしても、魂のほうは別に何ともないのですね。正常であり、元のままなのです」
人間の本質は肉体ではなく霊であるという霊的真実を知れば、認知症が「全てを失う病気」ではないことが分かる。脳が損傷を受けて認知症を発症しても、魂は健全なのだ。
老化による肉体的苦しみは誰もが何かしら経験するものだ。それは単なる苦しみではなく、人生の課題につながるものであったり、肉体を脱ぎ捨ててあの世へ還るための準備の意味がある。また、生前、神仏の心に叶う生き方をしていたならば、病などで苦しんだ分、あの世へ還ったときの幸福感は大きくなる。
また、家族にとって、認知症患者の介護は愛の実践行でもある。かつてお世話になった家族に無私な思いで恩返しすることは、介護する側にとって魂の大きな成長の機会となり、功徳を積むことになる。治療という意味では、家族にできることは少ないかもしれない。しかし、愛ある言葉で、認知症患者の不安や孤独感を和らげ、魂の癒しを与えることは、目に見える形で現れなくても、大きな意味があると言える。(冨)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『心と体のほんとうの関係。』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=124
幸福の科学出版 『ザ・ヒーリングパワー』大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1224
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