2015年、中国経済は窮地を迎えるかもしれない。

中国国家統計局が昨月発表した2014年の経済データによると、中国の国内総生産(GDP)は10兆ドルの大台を突破した。10兆ドルを超えるのはアメリカに続いて2カ国目で、日本のGDPの2倍以上だ。

一方でGDPは前年比7.4%増にとどまり、7.5%という政府目標には達しなかった。7.5%を切ったのは実に24年ぶりのことで、政府と企業の債務拡大や不動産市況の悪化などが原因とされる。中国の景気の減速が鮮明になってきている。

ただ、この数字は水増しされていると言われており、中国経済の実態は深刻かもしれない。

地方政府と中国政府とでGDPに差がある

中国の各省、直轄市など地方政府が発表した2012年のGDPの合計は、中国政府が発表したGDPを約5兆8千億元(約100兆円)上回った。その差は中国の地方政府の中で最大のGDPを誇る、広東省の経済規模に匹敵する。