過激派組織「イスラム国」に人質に取られ殺害された後藤健二さんと湯川遥菜さんの霊言が収録されたことについて、一部のネットユーザーなどからの批判に対する反論記事を、以前本欄で掲載した(下記リンク参照)。
( http://the-liberty.com/article.php?item_id=9173 )
そこでは、後藤さんと湯川さんの霊言が収録された背景として、後藤さんが霊言収録を望んでいたことに触れた。しかし、この反論記事に対して、「霊言なんてインチキ」「ファンタジー」など、霊言が嘘であるという前提に基づいた批判が出ている。
結局のところ、この論争の本質は、霊言という現象があるかないかだ。
世界宗教は霊言から始まった
世界宗教の歴史に目を向けてみれば、全て霊言から始まっている。
キリスト教の開祖であるイエス・キリストは、「天の父」の言葉を聞くことができる預言者だった。新約聖書に収録されているヨハネの福音書の中で、イエスは「私が語る言葉は天なる父の言葉である」と語っている。
釈尊も菩提樹の下で悟りを開いた時、梵天勧請という高級諸霊からの霊現象があったと伝えられており、神々や悪魔との対話も仏典に残っている。
現在、「イスラム国」が国際社会を震撼させ、注目を集めているが、イスラム教は霊言なしでは存在しえない宗教だと言える。イスラム教の開祖ムハンマドはメッカ郊外にあるヒラー山の洞窟内で、大天使ジブリールを介してアッラーの啓示を受けた。そのアッラーの啓示をまとめ、編纂してできたものがイスラム教の聖典「コーラン」だ。
霊言の否定は世界宗教の否定に等しい
霊言が嘘だと決めつけることは、こうした世界宗教を否定しているのと同じことだ。千年以上の長きにわたって人々の悩みに答え、人類を導いてきた、仏教、キリスト教、イスラム教の開祖が、皆嘘つきだったと言うのだろうか。そして、現代でも数十億にのぼるその信者たちが、嘘を信じ込んでいるとでも言うのだろうか。
霊言は宗教の本道であり、今もなお霊界からのメッセージは送られ続けている。霊言をインチキだと決めつける前に、まずはその内容を受けとめ、研究してみてはいかがだろうか。(冨)
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