イギリスの小学校では、校庭にたびたびUFOが墜落している模様だ。

もちろん本当のUFOではない。"教材"として用意されたUFOである。

イングランド東部の地方紙イースト・アングリアン・デイリー・タイムスの記事によると、地元の小学校が、サイエンス・ウィークが始まる前のイベントとして、教師たちが校庭にUFO墜落現場を設営し、生徒たちに調査をさせた。もちろん“サプライズ"の演出だ。

生徒がホールに朝礼のために集まっているとき、にわかに警報が鳴り、校庭に避難すると、校庭にUFOが墜落しているというわけだ。生徒たちは、張り巡らされた非常線の中に入り、煙を上げる瓦礫の現場を調査したようだ。周囲にエイリアンがいないかどうかも調べるあたりは堂に入っている。その間、地元紙記者が迫真の取材で場を盛り上げたようである。

イギリスの小学校にUFOが墜落するのは、これだけではない。欧米諸国ではクリスマスの時期、イエス・キリストの降誕劇を上演する伝統がある。デイリーメール他イギリス各紙によると、最近では、この降誕劇にUFO墜落が登場している。「クリスマス・ホリディにUFOが墜落、エイリアンらはクリスマスに興味を持ち、生徒らが歌やダンスでそれを説明する」というものや、「地球のクリスマスを調査に来たエイリアンを子供たちが迎える」というシナリオだ。

イギリスの地方紙には、その地方のUFO目撃情報がよく掲載されている。また、航空機とのニアミスなど、調査しても説明のつかない現象なども、過去にさかのぼってよく話題にしている。専門の機関がUFOを調査し、分からないものは未解決として報告しているからだ。

学校にエイリアンのUFOが墜落するという、あまりにも非日常的なものが学校の教育現場に溶け込んでいるところが興味深いが、どうやら、UFO情報は日常生活の一部になっているようだ。(純)

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