大阪大学病院で脳死判定を受けた6歳未満の女児から肺や腎臓などが摘出され、14日までに複数の患者に移植された。日本では2010年から、家族の承諾があれば15歳未満の子供も臓器提供が可能になっている。今回の臓器移植は、6歳未満では国内3例目となる。

女児は重い心臓病のため、合併症を起こすリスクの高い補助人工心臓を使いながら海外での心臓移植を待っていた。ところが、今月上旬に補助心臓内にできた血栓が原因で脳梗塞を起こし、13日に脳死と判定されていた。

女児の両親は、「同じようなお気持ちの方に少しでも光がともせたらと思っております。命のリレー(臓器移植)が一般的な治療方法として日本でも行われるよう進んでいくことを望みます」とのコメントを発表している(14日付読売新聞)。臓器移植を待っていた子供を失うという悲しみの中、同じように移植を待っている患者や家族を思い、臓器提供に踏み切った両親の心中は察するにあまりある。

ただ、脳死臓器移植を考えるにあたっては、臓器移植を待つ患者や家族はもちろん、亡くなった臓器提供者のあの世への旅立ちという点も考慮する必要がある。

霊的に見て人間の「死」とは、魂と体をつなぐ「霊子線」が切れる時だが、脳死の段階では霊子線はつながっている。メスで切られると痛みを感じるし、臓器を取られる恐怖も感じる状態だ。自分が死んだことが分からなければ、その苦しみであの世へと安らかに旅立てなくなり、臓器移植を受けた患者に取り憑いてしまうこともある。これが拒絶反応の霊的真相でもある。

もちろん、本人が霊的な"現実"を覚悟した上で、他の人を助けたいという動機で行う臓器移植は、愛の行為として成り立つ可能性もある。だが、霊的知識がなく、15歳未満で両親の承諾によって移植させられた場合、その驚愕と苦しみは想像を絶するものだろう。

臓器を「物質」とだけ見て入れ替えるだけでは、患者の魂までは救うことができない。医療技術の進歩に合わせて、人間が死後どうなるのかについても、さらなる探究が必要だ。(晴)

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