2014年12月号記事

The Liberty Opinion 2

ノーベル平和賞候補にノミネート

「憲法9条」は人権弾圧を呼び込む

2014年のノーベル平和賞受賞者が、女子教育の権利を唱えたパキスタンの女子学生マララ・ユスフザイさんと、インドの児童労働問題の活動家カイラシュ・サティヤルティさんに決まった。人権抑圧と戦っている2人は、平和への貢献を讃えられるにふさわしい。

しかしその裏で、 見逃してはならない出来事があった。「憲法9条を持つ日本国民」が平和賞候補にノミネートされたことだ。 発端は、神奈川県の主婦が市民団体を立ち上げて署名活動を行い、委員会に推薦状を送ったこと。

10月3日には、平和賞の予想を行う「オスロ平和研究所」も、「9条」を最有力と発表。研究所のハルプビケン所長は日本のメディアに、「ウクライナや東アジアなど各地で緊張が高まっている今こそ、日本の憲法9条の価値が国際的に認識されるべきだ」と述べた。