「未来創造学」が世界を救う - 編集長コラム

「未来創造学」が世界を救う - 編集長コラム

2014年11月号記事

 

編集長コラム

 

「未来創造学」が世界を救う

 

 政治や国際政治で、世界的な課題というのがいくつかある。

 一つは、どの先進国も「大きな政府」となってしまったことが問題で、社会保障を成り立たせられるか悩んでいる。巨額の財政赤字は先進国共通。欧州のある国王は「福祉国家は持続不可能」とさじを投げたほどだ。

 こうした深刻な問題に何かしらの「答え」を出すのが、学問としての役割だろう。

 大川隆法・幸福の科学総裁は、これまで説いた教えをもとに「人間幸福学」を打ち立てている。文字通り「どう生きたら人は幸福になるか」を探究する学問で、ここから「未来創造学」という学問も派生している。

「未来創造学」は、既存の分野で言うと、政治学や国際政治学、経済学も含む。この新しい学問は、世界の諸問題にどのような答えを出そうとしているのか。

 

 

幸福とは、後世への最大遺物を遺すこと

「人間幸福学」で言う「人間」は、この世限りの存在ではない。人間の本質は魂であり、あの世とこの世の間を転生輪廻している存在。地上での人生は魂修行であり、その生き方が善か悪かで、死後の行き先が天国か地獄かに分かれる。

 大川総裁はこれまで何百人というあの世の霊と対話し、その善悪の価値判断を蓄積してきた。それを学問的にも学べるようにするのが「人間幸福学」だ。

 学問の祖ソクラテスも、魂が抜け出して霊界に行っていたエピソードが伝わっている。その見聞をもとに「善い人生とは」「魂における幸福とは」を説いたのも、大川総裁と同じだ。

 大川総裁は「幸福とは何か」を問われた質疑応答で、こう答えている。

 幸福の第一段階は神仏への信仰心を持って日々生きること、第二段階は他の人々に愛を与えて生きること。そして第三段階として、こう述べた。

「死んでから後に影響力が出て、後世まで大きく遺るもの、『後世への最大遺物』を遺すことができる人々は、幸福論で言うと、次の段階に行っているのではないかと思います」(『幸福の科学大学創立者の精神を学ぶ2』)。

 

 

この世に生きた証を遺す

「自由の創設」が政治の最高の理想だと説いたアーレントの政治哲学は、「未来創造学」の基本理念に近い。

 この考え方は、20世紀の哲学者アーレントの言う「活動=アクション」に通ずるものだ。

 アーレントは、「自分がこの世に生きた証を後世に遺したい」という気持ちを実現する過程で、人は幸福を味わえると考えた。単に家庭内などの私的幸福だけでなく、自分たちの手で法律や憲法、政府をつくって、公的幸福を創り出していくことは「自由の創設」であり、政治の最高の理想だとした。

 冒頭の「大きな政府」の問題は、マルクス主義が先進国でもかなり実行されているために起きている。共産主義を生んだマルクスは、貧困を解決するために「あの世も神もない」という唯物論を持ち出し、「資本家から搾取されている労働者は、今すぐその富を奪い返さなければならない」という革命理論を打ち立てた。

 それを政府が“代行"し、税率がどんどん上がり、政府の役人の“命令"によって国民の生活が圧迫されているのが今の先進国の姿だ。「自分たちの手で社会をつくり出していこう」というアーレントの理想とは正反対の位置にある。

 

 

「未来創造学」が先進国を「大きな政府」から救う

 アーレントは主著『人間の条件』で、人間の「複数性」について語っている。

「人間は一人一人が唯一の存在であり、したがって、人間が一人一人誕生するごとに、なにか新しいユニークなものが世界にもちこまれる」

 アーレントは、人間は誰一人として同じ存在はいないからこそ、政治や言論などの「活動」によってオリジナルの「生きた証」を後世に遺していくべきだと考えたのだった。

 マルクスは「あの世も神もないから、この地上で救われなければならない」と考えた。一方、アーレントは「永遠の生命を持つ人間が、地上の人生で何を遺せるか」を考えた。人間は弱々しい存在ではなく、それぞれ主体的に自分の人生を切り開いたり、より良い社会を創り出していける自由がある、という立場だ。

「未来創造学」はこの「自由からの未来創造」が基本理念であり、アーレントの政治哲学と重なる部分がある。この学問の発展が、先進国をマルクス主義的な「大きな政府」から救うことになるだろう。

 

 

宗教戦争と中国の膨張をどう解決するか

「未来創造学」は、国際政治学の領域もカバーする。

 今、国際政治の難問は、宗教をめぐる戦争と、無神論国家・中国の帝国主義的な膨張だろう。

 イラクなどで勢力圏を広げる「イスラム国」は異教徒を迫害し、キリスト教国へのテロが警戒される。長期戦略で軍拡を続ける中国に、周辺国は呑み込まれる脅威を切実に感じている。国際政治学は、これらの人類の難問にどんな答えを示しているのか。

 20世紀以降の国際政治学は、「リアリズム」と言われる学派が主流を占める。近年では米大統領補佐官としても活躍したキッシンジャーが有名だ。

 リアリズム学派は、国際社会はサバイバルの世界であって、戦争は避けがたいものと見る。戦争を防ぐために、国同士のパワーをバランスさせることを考えるわけだが、ビリヤードの玉がぶつかるような機械論的な見方をする学者も多い。

 

 

「宗教文明の衝突」を避ける「黄金の道」

写真:Basso CANNARSA/Opale/アフロ

国際政治学者ハンチントンは、対テロ戦争や中国の暴力的な台頭を予測したが、その解決策は示すことができなかった。国際政治学もカバーする「未来創造学」が示す答えとは――。

 その中でアメリカの国際政治学者サミュエル・ハンチントンは、90年代に「文明の衝突が始まる。その背景には世界的な宗教の復権がある」と予測した。実際、2001年の同時多発テロで、キリスト教文明とイスラム教文明が対立する時代の幕が開けた。

 ハンチントンは、その解決策も一応示してはいる。

「あらゆる文明の住民は他の文明の住民と共通してもっている価値観や制度、生活習慣を模索し、それらを拡大しようとつとめるべきなのである。こうした努力が役に立って文明の衝突が抑えられる」(『文明の衝突』)。

 ただ、共通する価値観とは何かを明らかにはしていない。

 大川総裁は『不滅の法』で、宗教戦争をどうなくしていくかについて、こう述べている。

「その違いを考えるよりも、その中に流れている『一本の黄金の道』を、どうか見抜いていただきたいのです。そして、地球レベルで人々を導こうとしているものの存在を、その教えを、感じ取っていただきたいのです」

「一本の黄金の道」について、大川総裁はこれまでの霊界検証も踏まえ、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教は、中東でエロヒム(エル)と呼ばれる愛の神が中心的に導いて誕生したと指摘した。

 加えて、この神が地球全体に責任を持つ至高神エル・カンターレであると明らかにしている。この至高神の存在について学問的にも研究し、宗教を超えて学べるようにすることが、宗教対立を解消する道となる。

 

 

すべての人に「自由からの未来創造」を

 ハンチントンは中国について、イスラム勢力と結びついて、欧米と対決するとも予測した。これも現実に起こっていることだが、ハンチントンは具体的な対処法を示さなかった。

「未来創造学」は中国問題の解決に何ができるか。やはり、中国の人たちにも周辺国の人たちにも、「永遠の生命を持つ人間が、それぞれの国で『生きた証』を遺すために努力している」という真実を知ってもらう。そして、他国を暴力的に支配することを阻止し、最終的に中国での無神論政権を終わらせるために共に立ち上がる、ということだろう。

 すべての国の人々が、戦乱にただ翻弄されるのではなく、平和の中で幸福な社会を創り出す「自由からの未来創造」を手にする――。それが「未来創造学」の目標だ。

 この新しい学問は今後、幅広く研究される。人類的課題に答えを出そうとするこの挑戦が、やがて世界を救うこととなるだろう。

(綾織次郎)

タグ: 2014年11月号記事  編集長コラム  未来創造学  幸福  ハンナ・アーレント  大きな政府  宗教戦争  中国  自由  

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