このほどフランスの研究チームが、人間の寿命に関して、「生物学的障壁」が存在する証拠を確認したとする論文を、アメリカの医学誌「老年学ジャーナル」に発表した(25日付AFP通信)。

研究では、1899年~2013年に110歳以上で亡くなった人たち1205人と、1896年~2012年に開催されたオリンピックに出場し、その後亡くなった選手たち1万9012人が調査対象となった。

研究結果によると、1997年までは年々寿命が延びていたが、同年からは頭打ちになり、寿命の延びがほぼ止まっていることが確認された。寿命が止まることなく延び続けるのを阻む「目に見えない壁」が存在するという説を裏付ける調査結果だったという。