27日で松本サリン事件が起きて20年が経つ。オウムの後継団体のアレフの施設がある足立区で22日、オウム真理教(アレフ)対策住民協議会が、区役所庁舎ホールでアレフ解散に向けての集会を行った。今年度は、5年ごとに行われる団体規制法の見直し年度で、3年ごとに行われる観察処分の更新年度に当たる。集会の最後は来賓らが登壇し、オウム・アレフ反対のシュプレヒコールを上げた。

松本サリン事件では、死者8人、重軽傷者660人の被害が出て、坂本弁護士一家殺害事件や地下鉄サリン事件と並んで、オウムの凶悪な犯罪性が証明される事件となった。

一連のオウム事件を受けて、宗教活動への監視を強化する方向で宗教法人法も改正されるなど、日本では新宗教に対するイメージが格段に悪化した。

さらに、統一協会がスポーツサークルなどを装った偽サークルで大学生を集め、霊感商法で金銭を騙し取るなどの犯罪行為を繰り返したことも社会問題となり、新宗教へのイメージは大きく損なわれた。

確かに、オウムや統一協会など、宗教と見せかけた犯罪集団の存在が悪であることは言うまでもない。だが一方で、「新宗教=悪」という風潮が日本に広まったことは問題だ。その背景には、宗教の正邪を判断できないマスコミの偏った報道が大きく影響している。

実際、オウムによる仮谷さん拉致事件の犯行現場を目撃し、警察に通報したのは幸福の科学の職員であった。また、幸福の科学が全国でオウム糾弾デモを行うことで、強制捜査をためらっていた警視庁が、捜査に踏み切った。

もし、幸福の科学の協力がなければ、オウムの国家転覆計画が実行され、東京上空から大量のサリンが撒かれ、無差別に多くの命が犠牲になった可能性が高い。 警察よりもいち早く正しい判断をして、国民を不幸から守った宗教が現に存在するのだ。

しかし、このような事実はマスコミで報道されることなく、宗教法人法の改正ですべての宗教への風当たりが強くなったことについては、政府判断に異を唱えざるを得ない。マスコミも間違った宗教団体のことばかり報道して、いたずらに恐怖心や疑いを煽るのではなく、正しい宗教が社会に貢献し、国民を幸福にしている面もフェアに報道するべきだ。

新宗教はすべて悪とする風潮は、払拭していくべきだ。オウムのような犯罪集団と、それを止める正義の立場の違いさえ見分けられないならば、価値判断は存在しないと言わざるを得ない。(富)

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2012年1月号記事 新宗教15の疑問 - Part1 新宗教のイメージは? 新宗教への疑問など

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2012年1月2日付本欄 幸福の科学がオウムを壊滅へと導いた 仮谷さん拉致事件を振り返る

http://the-liberty.com/article.php?item_id=3633

2011年11月23日付本欄 オウムの国家転覆計画、防いだのは?

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