ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)はこのほど、世界の核戦力に関する2014年の年次報告を発表。過去5年間で核兵器の数は減少しているものの、減少のペースが落ちていると指摘した。

同報告によると、世界の核兵器の数は、核弾頭を含めると1万6300個に及ぶ。アメリカ、ロシアを中心に減少傾向にあるものの、依然として、両国が保持する核兵器は、世界の核兵器の93%以上を占めている。

また、今回の報告で注目すべきは、北朝鮮が6~8個の核兵器を保有していると指摘した点だ。

このデータは、北朝鮮内における過去のプルトニウムの生産活動に関する情報に基づいて試算されたもので、専門家の間では、北朝鮮が初歩的な核爆発装置とは、はっきりと異なる、少数の核兵器を製造したという共通認識があるとしている。2006年の核実験開始以来、北朝鮮の開発技術は着実に上がっていると見ていい。