佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長はこのほど、日本初の「官民一体型学校」を、来春にも同市に設置すると発表した。民間の「花まる学習会」と連携し、民間のノウハウや活力を大胆に導入する。学校運営を市が行う一方で、学習塾の教材や教育法を大胆に取り入れる方針だ。今夏からモデル校で提携授業を行い、来春に開校させる予定。

樋渡市長は、「改革派」として有名だ。2006年の市長就任以来、ドラマの撮影誘致、市民病院の民間移譲、「F&B良品」という特産品販売の専門通販サイトの開設など、様々なアイデアで市政の改革や地域の活性化を図ってきた。 特に、武雄市図書館の運営を書籍や映像ソフトレンタルの大手チェーン「TSUTAYA」の運営会社に任せ、スターバックスを出店させるなどして公共図書館を「公設民営のブックカフェ」へと変身させたことは、全国から注目を浴びた。