アメリカ、サウスカロライナ州の上院で、8歳の少女の「お願い」をめぐって騒動が持ち上がった。

全米50州のほとんどにある「州の化石」が無いことを残念に思った同州のオリビア・マッコーネルさんが、州下院議員に手紙を書いて、約290年前のプランテーションで黒人奴隷が掘り起こしたコロンビアマンモスの歯の化石を、「州の化石」として議会で承認してほしいと陳情した。そして、彼女の願い通り、同州下院議会に掛けられた法案は、94対3の大多数で可決された。

ところが、同州上院議会での審議で一人の上院議員が、この法案を支持しつつも、「神が他の動物といっしょにマンモスを創った」という旧約聖書の創世記の記述を引用して追加し、修正するよう求めたことから議論が紛糾。同州副知事が「法案に新たな主題を持ち込んでいるので無効」と判断し、現在、同法案は保留されている。