米航空宇宙局(NASA)はこのほど、生命居住可能領域内に、地球と同規模の惑星を発見したと発表した。ケプラー宇宙望遠鏡によって発見された惑星は、「ケプラー186f」と呼ばれる。太陽系からはくちょう座の方向に約500光年の距離にあり、地球の約1.1倍の大きさ。探査が始まって以来、最も地球に似た惑星が発見されたことになる。

今後、探査が進めば、惑星の大きさ以外にも、今までの探査では分からなかった惑星の組成なども明らかになり、宇宙に関する新しい知見を得ることができるかもしれない。

「生命居住可能領域」とは、地表に液体状態の水が存在し、生命を維持することができるような惑星が存在する可能性がある宇宙空間の領域のこと。生命居住可能領域内にある惑星について、NASAは2013年4月にケプラー62e、ケプラー62f、ケプラー69cを発見したと発表したが、それぞれ地球と比べて何割か大きいため、惑星の組成を理解することが難しかった。

今回の発見は興味深いが、まだこの星に生命がいると決まったわけではない。ベイエリア環境研究所のトム・バークレイ氏は、NASAの公式ホームページ上で、「ケプラー186fは地球の双子というよりむしろ地球のいとこと考えることができる。ケプラー186fは地球と似ている多くの特性を持っている」と述べている。

一方で同氏は、「ある惑星が生命可能居住領域内に存在することは、居住可能であるということを意味していない。惑星の温度は、どのような種類の大気が惑星を覆っているかに強く依存する」とも発言している。

今後のより詳細な探査はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にゆだねられることになりそうだ。アメリカは2014年に運用終了予定のハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、2018年にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げを予定している。この宇宙望遠鏡は、赤外線を使用した宇宙の遠方までの観測が可能なほか、大きな反射鏡を装備していることで集光性がよく、より時間をさかのぼった観測ができることが強みだ。

本欄でも紹介してきたが、大川隆法・幸福の科学総裁の宇宙人リーディングによって、太陽系以外にも生命体が存在する惑星が多数あり、様々な種類の宇宙人が存在していることが分かっている。

宇宙の大部分はまだ人類が知らない「フロンティア」と言えるが、太陽系のような惑星系が、他の銀河系に存在することも大いにあり得る。人間の理解を超えているからといって、未知の世界を拒絶するのではなく、その未知の世界を解明すべく挑戦していくのが正しい科学的態度である。宇宙分野における今後の動向を注意深く見守りたい。(冨)

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