独身だったとされるイエス・キリストに「妻」がいた証拠とされる「妻の福音書(Gospel of Jesus' Wife)」の信憑性が、一段と高くなった。米神学専門誌「ハーバード・セオロジカル・レビュー」に今月、この福音書が近代に捏造されたものではないとする研究論文が発表された。

同文書は、縦3.8センチ、横7.6センチほどの大きさのパピルス紙片で、2012年9月、米ハーバード大学のカレン・キング教授が初めてその存在を発表。エジプトのキリスト教徒が使うコプト語の文字で、「イエスは彼らに向かい、『私の妻は・・・』と言った」「彼女は私の弟子になれるに違いない」と書かれた箇所がある。