マスコミが報じない「真実」を伝えるネット・オピニオン番組「THE FACT(ザ・ファクト)」が、サービス貿易協定に揺れる台湾の学生デモを、現地からレポートしている。

「50万人参加!台湾学生デモ緊急取材! なぜ台湾は揺れているのか?」と題して、4月4日(金)21時から公開されている。映像は約8分間で、番組のYouTubeチャンネル( http://www.youtube.com/user/theFACTtvChannel )で観ることができる。

「サービス貿易協定」は、中国と台湾のサービスと貿易の規制を撤廃して自由化を目指すというものだが、かねてから台湾にとってのデメリットが数多く指摘されていた。政府の強行採決をきっかけに始まった学生の抗議活動は、3月18日に立法院占拠、30日には立法院前での50万人規模のデモに発展した。台湾TVBSグループの世論調査によれば、サービス貿易協定には国民の60%が反対している。

番組では、日本のマスコミがほとんど報道しない今回の台湾の動きについて、学生デモのリーダー達の演説や、デモ参加者のインタビューなどを交えて伝えている。

学生デモのリーダーは、中国との協定を秘密裏かつ性急に進めた馬英九総統を「独裁者」と非難し、中国の脅威から民主主義を守ろうと主張している。デモ参加者たちの「返還後の香港は言論の自由が失われている」「相手がアメリカなら反対はしなかっただろう」といった生の声も印象的だ。

台湾研究を専門としており、今回レポーターも務めた幸福実現党の湊侑子氏は、今回の学生運動が台湾国民の愛国心と中国に対する危機感を目覚めさせたと指摘する。また、日本の報道ではこの運動の背景が全く分からないことや、台湾の政治事情についても解説している。

現在、行政院は学生たちの要求を一部受け入れる形で、協定の内容を立法院が審査すると定める条例案を発表したが、学生たちは納得しておらず、事態は収拾していない。

台湾国民の多くは、自由が失われることを恐れている。また日本にとっても、台湾の独立はシーレーンを守るために不可欠だ。

東日本大震災では、台湾は日本に巨額の支援金を届けてくれた。今度は日本が、自由の国、台湾を支援すべきだ。

(HS政経塾 田部雄治)

【関連サイト】

幸福実現党公式サイト HRPニュースファイル 岐路に立つ台湾から現地レポート―立法院占拠は何を守ろうとしているのか―

http://hrp-newsfile.jp/2014/1372/

【関連書籍】

幸福の科学出版 『日本よ、国家たれ! 元台湾総統李登輝守護霊魂のメッセージ』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1110

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2014年3月29日付本欄 台湾で抗議活動に参加の学生の声 自由と民主主義を守るために力出し合う

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7618

2014年3月22日付本欄 台湾で学生が立法院選挙 中国の統一阻止に立ち上がる人々

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