「日本軍に連行されて慰安婦にされた」と主張し、日本政府に謝罪と賠償を求める活動を行っている金福童(キム・ボットン)氏と吉元玉(キル・ウォノク)氏が、このほどソウルで行った記者会見で、ベトナム戦争時に韓国軍が現地女性に対して行った性暴力や民間人虐殺について韓国政府に謝罪と賠償を求めた。両氏は自らの体験を語るために昨年5月に来日し、橋下徹大阪市長(当時)との会談を計画したものの、直前でキャンセルしたことで知られている。

金氏は会見で「同胞が犯したことは韓国政府が解決すべきだし、知らないふりはできない」と発言した。1960年代から70年代にかけて勃発したベトナム戦争では、韓国軍の兵士が現地の女性をたびたび強姦し、その結果生まれた混血の子供「ライダイハン」は3万人以上にのぼるとの調査もある。この問題について、金大中大統領(当時)は、2001年にベトナムを訪問した際に、「ベトナムの人々に苦痛を与えたことを申し訳なく思う」と述べているが、韓国政府は賠償を行っていない。

そのため元慰安婦の支援団体である韓国挺身隊問題対策協議会は昨年から、ベトナム人の被害者11人や、ライダイハン2人に資金援助を行っている。この団体は日本政府からも慰安婦への賠償金を引き出すため活動しているが、その賠償金は「戦時性暴力」の被害女性に全額寄付する予定だという。

もちろん、「日本軍が朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にした」というのは事実無根である。当時の慰安婦は高給の娼婦であって、一部は民間業者に騙されたり身売りにあったりしたケースがあったことは分かっているが、日本政府や軍はまったく関与しておらず、賠償責任などない。

一方、韓国の蛮行はベトナム戦争に限ったことではない。朝鮮戦争時にも韓国軍が女性兵士や捕虜を強制的に慰安婦にしたことは歴史上の事実である。この件についても韓国政府は賠償などしていない。今回、韓国内の団体が珍しく韓国軍の行為を批判したが、性暴力や虐殺は韓国人が犯した犯罪であり、それを日本人にすりかえて謝罪を要求してきた韓国の姿勢は極めて悪質である。

韓国は、日本への賠償請求を取り下げ、自分の国の問題を解決するべきだ。(晴)

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