人気アイドルグループAKB48が、「30歳以上」を対象に、期間限定の「大人AKB」を、1人募集する。

この募集は、AKB48がイメージキャラクターを務める、江崎グリコの春キャンペーンの一貫で、同社の製品でアイスの「パピコ」を幅広い年代に広げる狙いがあるという。AKBメンバーの渡辺麻友さんが同キャンペーンの発表会で発表。5日付読売新聞に、全面広告が掲載された。

募集要件は、年齢の上限なし、プロ、アマ、既婚、未婚を問わないといった、思い切ったもの。メンバーに選ばれれば、製品CMでデビューし、4月12日~8月31日の期間限定で、AKBの握手会、劇場公演、コンサートにも参加できる。

AKBと言えば、作詞家・秋元康氏が総合プロデュースすることで知られている。秋元氏は、AKBのCDに投票券を付け、ファン投票によってセンターで踊るメンバーを決める「総選挙」など、斬新な企画を打ち出しながら、AKBファンを増やしていった。また、80年代の「おニャン子クラブ」同様、「どこにでも居そうな普通の女の子」を国民的アイドルに成長させるなど、ずば抜けたプロデュース能力を見せてきた。

アイドルとしては一般的に不利な「大人」をメンバーに起用するという今回の思い切った取り組みも、秋元氏の発案ではないだろうか。だが実は、この斬新な企画を、昨年の段階で"予言"していた本がある。

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