最近のニュースでは、「影の銀行(シャドーバンキング)」という言葉をよく見かけます。

1月末に、中国の信託会社「中越信託」が510億円分もの資金を、出資者に返せなくなる危険性が、大きく報じられました。払えなければ金融危機が中国経済全体に波及すると、懸念されていたからです。その資金は、いわゆる「影の銀行」で集められたものでした。結果的には、政府や国有銀行が一部肩代わりすることで、なんとか資金の大部分が返済されることとなりましたが、「影の銀行」への警戒感はますます高まりました。

世界の注目を集める「影の銀行」ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。

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