人間のクローンは作っていいのか? ロボットが老いて死ぬようになったら人間と同じか? 同性婚は罪悪なのか?

科学技術の進歩にともなって、人類に生じた新たな課題。これらの問題に、世界宗教である仏教もキリスト教も、答えを出せていない状態だ。

こうした中、性のタブーや結婚制度について幸福の科学的に分析した書籍が6日、発刊される。『比較宗教学から観た「幸福の科学」学・入門』(大川隆法著)だ。

本書の中で大川隆法・幸福の科学総裁は、戒律を重んじる「小乗仏教」の問題点を中心に、仏陀が戒律についてどう考えていたかや、キリスト教やイスラム教の戒律の問題、さらには、「文明実験をしながら、智慧を絞っていくしかない」としつつも、同性婚や結婚制度などについても述べている。

とくに、厳格な戒律を重んじるタイの小乗仏教については、男性は一度出家しなければ一人前と認められないが、その出家が“免罪符"となって、在家に戻った後に反動で性の乱れが起きてしまっていることを指摘。異性を罪悪視する考え方が同性愛者を増やしてしまっている点など、問題が多いとした。

一方、仏教の開祖である仏陀は、初期の仏教教団において戒律をたくさん作ったが、「少々戒(細かい戒律)は捨ててもよい」という遺言を遺しており、戒律について柔らかい考え方であったことを述べている。

そして、大川総裁も、宗教や伝統における厳格な決まりや制度について、「それが害悪というか、人権侵害や社会への被害が大きくなりすぎるようであれば、やはり考え方を変えてもよいのではないでしょうか」と柔軟に考えていることを示した。

宗教のタブーに正面から斬り込んだ一書である。仏教学の問題点がよくわかる前著『仏教学から観た「幸福の科学」分析』とあわせておすすめしたい。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『比較宗教学から観た「幸福の科学」学・入門』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1092

同書アマゾンページ

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幸福の科学出版 『仏教学から観た「幸福の科学」分析 ―東大名誉教授 中村元と仏教学者 渡辺照宏のパースペクティブ(視角)から―』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1068

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