シリアの内戦が泥沼化し、被害が拡大している。イギリスの「シリア人権監視団」によると、1月には子供358人を含む5794人が死亡。人的被害は、過去最悪に迫るペースとなっている。

内戦をめぐっては、1月末にスイスで、アサド政権と反体制派を含めた和平を目指す国際会議が開かれたものの、協議は不調に終わった。会議は2月10日に再開される予定だが、その間にも、シリアでは1日に200人から300人の単位で死者が増え続けている。

そんな中、3日付の米ワシントン・ポスト紙など複数のメディアは、ケリー米国務長官が訪問中のドイツで米議員団との懇談の際に、シリアをめぐる外交の失敗を認めたと報じた。報道によると、ケリー氏は、和平協議の不調や、アサド政権が保有する化学兵器の国外搬出の遅れ、シリアがテロ組織の温床になりつつあることに懸念を示し、反体制派への武器支援強化など、外交政策の見直しに言及したと、懇談に同席した共和党のジョン・マケイン上院議員らが明かしたという。

これについて、米国務省のサキ報道官は3日の記者会見で、反体制派への武器支援に関する点は、マケイン氏の曲解として否定したものの、オバマ政権内でシリアへの対応について議論が続いていることは認めている。

オバマ政権は昨年来、シリアへの軍事介入を嫌って、死者が増加する現実に目をつぶり、問題を「化学兵器」の扱いに矮小化。ロシアの提案に乗って「話し合い路線」を選択し、シリアの人々を、文字通り「見殺し」にする状況が続いている。

こうした中で、大川隆法・幸福の科学総裁は昨年9月、シリア情勢の悪化を懸念し、シリアのアサド大統領の守護霊を招霊、その本心を語らせた。その際、アサド氏の守護霊は化学兵器を「当然」使ったと認め、自国民が10万人以上死んでいることについて、罪悪感は「感じていない」と話すなど、自国民の殺戮を意に介さない様子だった。

大川総裁は、その霊言収録後、次のように話している。

"We must stop the world from becoming like a city without police that is filled with violence. My thought is that they should have intervened much earlier."(世界が「警察がなくなった暴力の町」のように変わっていくことは、やはり止めるべきではないかと思います。私は「もっと早く介入しておくべきだった」と思います)

最近のシリアでは、アサド政権が、「たる爆弾」と呼ばれるドラム缶に火薬や金属片を詰めた爆弾を、反体制派の拠点に向けて投下。多くの女性や子供など民間人の命が奪われているという。化学兵器も問題だが、一刻も早く、アサド政権によるシリア国民の大量殺戮をとめなければならない。オバマ政権は、改めて「正義とは何か」を問い直し、もう一度、方針を転換させ、シリアへの軍事介入を行って、「世界の警察官」の役割を果すべきだ。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『アサド大統領のスピリチュアル・メッセージ』 大川隆法著

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幸福の科学出版HP 『バラク・オバマのスピリチュアル・メッセージ』大川隆法著

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