中国のハルビン駅に19日、安重根記念館が開館した。昨年の中韓首脳会談で、安重根の石碑建立を持ちかけた韓国の朴槿惠大統領に対する、中国側の「返事」だ。

「石碑」建立の呼びかけに対して、中国は「記念館」で答えた。これを「格上げされた」と韓国メディアは喜んで報じた。ハルビン駅は1909年に、安重根が日韓併合に消極的だった伊藤博文・初代韓国統監を暗殺した現場で、記念館からはその場所が見える。

2013年に韓国で開催されたサッカー東アジア杯の日韓戦でも、観客席から安重根の肖像を描いた巨大な垂れ幕が掲げられるなど、安重根は独立運動家の英雄として讃えられている。

しかし、安重根は決して英雄などではない。日本の初代総理大臣の伊藤博文を暗殺した安重根は当時、国際的にも今で言うテロリストとみなされた。そのため、朝鮮半島の李王朝は「日本に併合されても仕方がない未開の国」とされ、日韓併合を国際社会が承認した。つまり、安重根は朝鮮半島の独立を妨げた張本人なのだ。

そんな国際的テロリストを讃える記念館などを建設するのは、極めて悪質な国際マナー違反だ。例えば、アフガニスタンがビン・ラディン記念館を建てたりしたらアメリカは黙っていないだろう。

だが韓国はこれを機に、中国と反日で手を組み、北朝鮮の暴発から韓国を守ってもらい、経済面でも協力関係を深められると思っているのだろうが、そんなに甘くはない。

大川隆法・幸福の科学総裁が2013年10月に、朴大統領の父の朴正煕・元韓国大統領の霊を呼び出したところ、朴正煕の霊は次のように語った。

「今の選択は、『北朝鮮にやられるか、中国に吸収されるか』、どちらかしかない方針をとっていると思うね」「中国から見たら、『北朝鮮』と『韓国』の両方を自分の属国にして、全部押さえてしまえば、これは『日本に対する防波堤』としては、かなり強力な防波堤ができる。中国自らは被害を受けずに、韓半島を使って日本と戦うことだってできるわけですからね」

中国は韓国を利用はしても、対等な外交関係を結んで韓国を守る気などない。今の中国の拡張主義を見て、それが分からない朴大統領は認識不足と言わざるをえない。北朝鮮が暴発して、あっさりと中国に見捨てられた時、日本や米国に助けを求めても、すでに日本人の対韓感情は厳しいものになっているだろう。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『韓国 朴正煕元大統領の霊言』 大川隆法著

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