アメリカの科学誌「原子力学者会報」はこのほど、今年の「世界終末時計」は昨年と変わらず11時55分のままになったと発表した。

「世界終末時計」は文明の滅亡がどれだけ迫っているかを表すもので、12時に近づくほど滅亡が近いということになる。時刻は紛争のリスクや、核兵器の状況、気候変動などをもとに算出される。1947年に11時53分でスタートしたこの時計は、冷戦が終結した1991年に11時43分まで戻ったが、その後は徐々に12時に近づき、福島第一原発事故などを受けて2012年に現在の「5分前」になった。

会報はこの時計について、「自らつくり出した危険な技術によって、我々が文明を破壊するまであとどのくらいか」を表すものとしている。電気を創り出す原子力技術を、大量殺戮を起こす原爆にも使うことができるなど、確かに科学技術は使う目的によって功罪が生じる。しかし、「人間が自らの文明を破壊する」という意味で見逃せないのが、人間の悪想念によって引き起こされる天変地異だ。

これまでに大西洋上のアトランティス大陸や、太平洋にあったムー大陸が沈んでいったということが伝説になっている。幸福の科学の調査によれば、これらの大陸にあった文明は天変地異によって滅んでいるが、それを引き起こしたのは人間の悪想念だった。

肉体に魂が宿っているように、地球にも「地球意識」という魂が宿っている。文明が堕落の道をたどり、無神論や退廃的な生活スタイルによって人類が悪想念をため込むと、「地球意識」はそれを綺麗にしようとして天変地異を起こすことがあるのだ。

現在の地球も、マルクス主義をはじめとする無神論が広く拡大している上、愛や寛容といった宗教本来の教えを忘れた人々による宗教紛争などが絶えず、中国や北朝鮮などでは圧政に多くの人々が苦しんでいる。悪想念の雲がこの星を覆っていると言えよう。スピリチュアルな意味でこそ、人類は「11時55分」にあるのかもしれない。

人種や宗教、国家を超えて、互いに愛し合う世界を創ることが文明の滅亡を避ける上で、何よりも大切なのだ。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『黄金の法 エル・カンターレの歴史観』 大川隆法著

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