2013年も様々な科学関連ニュースがあった。
まず、原発関連の動きは押さえておきたいところだ。7月には原発の新規制基準が施行され、現在、9原発16基が再稼働を目指し、原子力規制委員会に審査を申請中だ。また、11月、同委員会は追加被曝線量を見直し、年間1ミリシーベルトという厳しすぎる除染目標を緩めるなどの方針を発表した。福島第一原発では汚染水がタンクから漏れていることが連日報道されたが、海水の放射能は基準値以下を保っている。
本年は、次々と原発が再稼働されていくだろう。日本エネルギー経済研究所が年末に発表した2014年度の国内エネルギー需要予測では、14年度中に16基が稼働した場合、化石燃料の輸入額が、13年度見込みより1兆7000億円減ると分析している。中小企業を苦しめていた高い電気料金が、これでやっと下がりはじめるはずだ。ただそれでも、原発が動いていた10年度比では7兆3000億円増加であることを考えれば、さらに再稼働を急がなければならない。
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