ミュージシャンで幸福実現党青年局長のトクマ氏が2012年9月、国有化後初めて尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣市)に上陸した。石垣港から漁船に乗り、同島付近の海上に到着。数万匹のイタチザメが徘徊する海に飛び込み、約100メートル泳いで同島に上陸を果たした。
このトクマ氏の姿を追ったドキュメンタリー映画「尖閣ロック」は、翌13年6月から日本の主要都市で上映が始まり、多くの人々の「愛国心」に火をつけた。監督・プロデューサーの園田映人氏によると、現在も、映画に感銘を受けた有志からのイベント上映の依頼が全国から寄せられており、来年1月には、鹿児島や栃木での上映が決まっている。
その「尖閣ロック」(英語字幕付き)が、ついにアメリカ上陸を果たす。12月15、17、18日の3日間、米カリフォルニア州サンフランシスコ市などで上映される。初日の15日には、トクマが会場でライブを披露。国を守る熱い思いを歌に込める。
カリフォルニア州と言えば、今夏、同州グレンデール市に、反日の象徴とも言える「慰安婦像」が設置された地である。今回の上映は、そうした過去の日本を否定するような動きにストップをかけようと、同州に住む日本人からの強い要望によって実現した。
上映を実現させた有志の一人、サンフランシスコ在住の田口義明氏はこう話す。「命を賭けて尖閣に上陸したヒーローのドキュメンタリー映画を上映することで、こちらの日本人に、今、私たちに何が必要か、真に人生を生き切るとはどういうことかを訴えたい。また歴史問題は、アメリカのメディアでもいま一番の話題として取り上げられており、とてもタイムリー。この機会を通じて、現地の人々と協力し、アメリカの世論を正しい方向に導き、日中韓米の関係改善・世界平和へとつなげていきたい」。
また上映を控えた園田氏は、次のような期待を寄せる。「この映画のミッションは、日本人に『愛国心』を取り戻してもらい、それによって元気のない日本を再起動、復活させるというところにあると考えています。国を守るのは、人の心です。この心は普遍的なものなので、映画もあらゆる国の人々に共感してもらえるのではないでしょうか」。
当時、日中両政府を怒らせたトクマ氏の「愛国心」が、今度はアメリカ人の心に火をつける。
なお園田氏は、映画のイベント上映を希望する個人や団体などからの相談を受け付けている。
相談は、メール( tokyo@reicielstudio.com )にて。(格)
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