北朝鮮の金正恩第一書記の叔父で国防委員会副委員長の張成沢氏が失脚したもようだと、4日付各紙が報じた。北朝鮮の情勢についてはさまざまな憶測が飛び交っているが、もしこれが事実だとしたら、朝鮮半島の緊張感が高まることになる。

韓国の情報機関である国家情報院は野党議員に対し、張氏の側近2人が汚職の罪で11月下旬に公開処刑され、その後の張氏の消息は確認されておらず、しかも国防委員会副委員長及び労働党部長のポストを失った可能性が高いと伝えたという。張氏の妻で故・金正日総書記の実妹である金敬姫氏は健康を害しているとされ、それも張氏の影響力低下の原因の一つだとみなされている。

この張氏は、妻の金敬姫氏とならんで2010年以降、金正恩氏が金正日氏から権力を継承する際の後見役だった。その最大の側近が失脚するということは、正恩氏に直接意見できる人間がいなくなることを意味する。その結果、相対的に軍の地位が上がるという意見もあるが、何より正恩氏の周囲にブレーキ役がいないという事態になれば、若い正恩氏が今後、暴走するリスクが大きくなるだろう。

幸福の科学グループの大川隆法総裁は、2011年12月に金正恩氏の守護霊の霊言を収録した。その中で、正恩氏の守護霊は、二人の兄を消したいとの本音に続き、張成沢氏についても「私の指導力を確立することが大事だから、邪魔な動きをするようであれば、(二人の兄に加えて)こちらにも刺客を送るよ」と語っていた。

北朝鮮の政治体制からして、張氏の進退に正恩氏が関わっていないわけがない。もし張氏が失脚したのだとしたら、霊言収録から2年で金正恩氏は本性を表したことになる。

また、同霊言において、正恩氏の守護霊は「韓国を丸ごと取るつもりでいるよ」とも述べている。

ブレーキ役が失脚したということは、今後、正恩氏が暴走する可能性が高まったということだ。

こうした中で、隣の韓国は、反日運動をして自ら危険を増大させている場合ではない。朝鮮半島有事の際には、日本にある米軍基地が実質的な兵站基地の役目を果たすため、日本にも協力を仰がねばならなくなる。韓国は自らの置かれた状況を冷静に分析し、日米韓で足並みをそろえて正恩氏の暴走を防ぐ必要性がある。(居)

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