トヨタとホンダが相次いで、日本やアメリカのモーターショーで燃料電池車を発表した。燃料電池車はガソリンの代わりに水素を燃料にする車で、無公害車として期待されている。

水素と空気中の酸素で電気をつくって走る燃料電池車は、排ガスとして「水」しか出さない。これまでもリース販売などで売られてはいたが、製造コストが1台につき数億円かかるとされ、また走行距離も短いため普及には至っていなかった。

11月の東京モーターショーでトヨタが発表した燃料電池車は、燃料となる水素の充填にかかる時間が約3分とガソリンの給油並みに短くなり、実用航続距離も約500キロメートルと、電気自動車の約200キロメートルに比べてぐっと長く、ガソリン車に匹敵するほどになった。22日付東洋経済によると、価格も1000万円以下に抑えるメドは立っており、「さらにコストダウンを進めていく」(トヨタ役員)という。

しかも、この燃料電池車は、災害時などに家庭用電気を約1週間分賄うことができる。

この燃料電池車の量販型をトヨタは日本で2015年から、ホンダは日米欧で2020年頃に発売を始めるという。普及させるための課題は、ガソリンスタンドならぬ「水素スタンド」などのインフラ設備をどのように準備するかだ。日本では東京など4大都市圏に100カ所ほど整備される予定だが、4大都市圏に2025年までに1000カ所は欲しいというのが業界の考えだ。

大川隆法・幸福の科学総裁は2008年の法話でこの燃料電池車について、次のように語っている。

「日本は国として、代替エネルギーの開発等に、もっともっと頑張らなければいけません。『万一、石油のほうが戦略資源として使われて、国の根幹を揺さぶられたときに、どのように生き延びるか』ということを考えるべきです」

「ガソリンスタンドの代わりに水素スタンドを建て、インフラとして全国に普及させなければいけません」

公害がないだけでなく、災害時にも電源として使える燃料電池車。本誌でも注目してきた新しい車に期待したい。(居)

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2008年12月号記事 緊急掲載 大川隆法総裁法話 「ニューヨークで考えたこと」

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