本欄でも紹介してきた、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏と幸福の科学IT伝道局の林洋甫局長との「ガチンコ対談」が22日夜、開催された。開催前からネット上で話題沸騰となっていた今回の対談。参加者約80人が会場を埋め尽くした上、ニコニコ動画の生中継では2万人以上が視聴した。

対談のテーマは「宗教と科学」。佐々木氏は、従来のように農村共同体や企業組織などによる人と人との繋がりが失われている現代、宗教には新たな共同体としての可能性があると発言。しかしその一方、現代人の多くが求める「多様な価値観」というニーズを満たせてはおらず、十分に受け皿になれていないのではないかと問題提起した。

これに対して林氏は、幸福の科学は、多様な霊人の霊言を公開することからもわかるように、他の宗教とも共存できる宗教であると説明。その上で、神々のなかの至高の存在であるエル・カンターレを信仰し、現代における問題についても、真実や正しさを探究しているとした。

その後も、宗教の教義における「正義」と「多様性」は両立しうるかなど、対談はまさに「ガチンコ」となり、白熱した。

質疑応答で、「テクノロジーの進化によるAR(拡張現実)と宗教の融合」という男性の質問に対し、佐々木氏は「お互いに何もしなくても自動的にコミュニケーションを行える技術ができれば、『霊界通信』と言われるものにつながるのではないか」と回答。林氏は、「宗教修行を通して心を見つめ、見えたビジョンや悟りを共有できるようになる次元SNS」の構想などについて語るなど、未来社会のテクノロジーについて様々な新しいアイデアが交換された。

今回の対談でクローズアップされた「宗教における多様性」。佐々木氏は本誌の取材に対し、「多様な価値観を認めない宗教では21世紀には生き残れない。多様性と両立する宗教には、発展する可能性があると思う」とコメントした。

現代のインターネットの世界は、確かに多様であるが、その一方で、価値観が交錯し、混沌としているのも現実だ。テクノロジーと宗教の融合には底知れぬ可能性がある。今後の発展に大いに期待したい。(晴)

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