2014年1月号記事
The Liberty Opinion 1
小泉元首相の「原発ゼロ」発言は日本をぶっ壊す
政界を引退した小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言がマスコミをにぎわせている。小泉氏の脱原発の主張は大きく2つに要約できる。1つは放射性廃棄物(以下、核廃棄物)の最終処分場がないことだ。「処分場がないのに原発を使い続けるのは無責任。即刻原発ゼロに」と主張する。もう1つは、政治家が方針を示せば代替エネルギーの開発が進むはずだという主張。「環境に優しいエネルギーを開発するチャンス」との発言もしている。
最終処分場は「原発ゼロ」でも必要
しかし、 まず押さえておくべきは、今原発をゼロにしても、核廃棄物はなくならないという事実だ。 すでに日本の使用済み核燃料は1万7千トン以上存在しており、いずれにしても最終処分場は作らなければならない。