元ビートルズのポール・マッカートニーが、11年ぶりの単独日本ツアーのために来日している。今回の初公演となった11日の京セラドーム大阪には、約3万6000人が集まり、ポールはビートルズ時代の楽曲も含めて37曲を披露し、観客を魅了した。

71歳になるポールだが、創作意欲は衰えを知らず、先月には新アルバム『NEW』をリリースしたばかり。そのインスピレーションの源はどこにあるのか。ポールは米ローリング・ストーン誌のインタビューに、次のように答えている(電子版、10月23日付)。なんと、1980年に凶弾に倒れた、同じく元ビートルズのジョン・レノンと話をするのだという。

「(曲づくりの方向性が)どっちに行ったらいいか分からなくなるような時に、部屋の向こうにいるジョンにきいてみるんだ。彼は『それは無理だよ、お前』とか言う。そこで僕は『そりゃそうだ。じゃあこれはどうだい?』ってきくと、ジョンは『そうだ、そっちがいいよ』とか言ってくれる。こうやって僕らは会話するんだ。こういうやり取りは失いたくないね」

霊界は確かに存在し、生前ある分野で功績を挙げた人物が、あの世から後進や仲間にインスピレーションを送ることはよくある。創作中のアーティストに訪れる一瞬のひらめきは、こうした霊のインスピレーションであることも多い。

『イマジン』などソロでも世界的なヒットを飛ばし、反戦運動などで社会的にも大きなインパクトを与えたジョン・レノンが、いわば「指導霊」としてポールにインスピレーションを与えている――。ファンにとって心くすぐられる、さもありなんの話だろう。「天国も地獄もない」と生前歌っていたジョンが、死後どのような世界に還ったのかも、興味は尽きない。

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2012年11月20日付本欄 交通事故で死んだ息子からの霊界通信 英大衆紙がレポート

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