米カリフォルニア大学の研究チームが、地球に似た条件の惑星が天の川銀河に約100億個あると発表した。

研究チームは、恒星と地球の間に惑星が横切るとき、光が遮られて恒星が若干暗くなることをもとに、恒星―惑星間の距離と惑星の大きさを調べた。その結果、観測した約4万2千個の恒星の中に、地球と同じように岩石でできており、恒星―惑星間の距離が太陽―地球間に近く、またその大きさが地球の1~2倍ほどの星が10個見つかった。

惑星の軌道によっては、ケプラー望遠鏡が観測できないものもあると想定して見積もったところ、恒星5つにつき1つ、地球型の惑星があると推定した。天の川銀河には、地球型惑星が100億個も存在するかもしれないという。そのうち最も近いものは、地球から12光年の範囲内に存在する可能性がある。

地球上に生命が存在できる理由の一つに、地球では水が液体で存在できているということがある。この条件を満たすことを「ハビタブルゾーンにある」と言う。今回の報告の中で、「地球型惑星である」ということは、このハビタブルゾーンにある可能性が高いということを意味している。

100億個も生命が存在しうる惑星があったら、そのどれかには宇宙人が住んでいてもおかしくない。また、もしまだ誰も住んでいないのならば、人類が進出することができる。

現在は、1967年に採択された宇宙法で、「月その他の天体を含む宇宙空間は、主権の主張、使用若しくは占拠又はその他のいかなる手段によっても国家による取得の対象とはならない」とされており、地球外の天体はどの国のものでもない。

しかし、いざ人類が宇宙へ進出ということになったときには、アメリカの“西部開拓"のように、「よーいどん」の早い者勝ちになる可能性がないわけではない。日本も有人宇宙飛行開発を本格的に始めるべきではないだろうか。(居)

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2011年9月1日付本欄 またもや地球に似た惑星が見つかった!

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2013年11月4日付本欄 第2の太陽系発見 1年が331日の「第2の地球」も

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