現在、全国に大学は783校ある。

この数を多いと見るか少ないと見るかは、人それぞれだろう。民主党政権下の昨年11月、当時の田中真紀子・文部科学相は突然、3大学の新設を却下した。批判を浴びてその後認可されたものの、当初、田中氏は不認可の理由を「大学が多すぎて、質が低下している」と説明した。

だが、果たして「大学が多すぎると、質が低下する」のか。それが本当なら、自動車メーカーが多ければ車の質は低下しなければいけないし、ラーメン屋が多ければ日本全体のラーメンの味は落ちなければいけない。つまり、大学も「数」が問題ではない。「質」を問うべきだ。

これまで幸福の科学グループは、宗教活動を中心に、政治や経済問題への提言、いじめや自殺などの社会問題など、既存宗教の枠組みを超えた幅広い活動を行い、各界に大きな影響を与えてきた。

その活動は教育分野にも広がり、2010年に栃木県に「幸福の科学学園 中学・高校」、13年に滋賀県に「幸福の科学学園 関西中学・高校」を開学。そして15年には、千葉県において「幸福の科学大学(仮称)」の開学を予定している。

同大学の開学を控え、同大学の創立者である大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁はこのほど、「新しき大学の理念 ―『幸福の科学大学』がめざすニュー・フロンティア―」という法話を説いた。その内容を収めた同タイトルの書籍が、10日、全国の書店で発売される。

「新しい宗教が、どんな大学をつくるのか?」。そういう声も聞こえてきそうだが、同書にはこう記されている。

「新しく大学を創る以上、私としては、やはり、『未来に向けて積極的にチャレンジしていく人材をつくっていきたい』と思っていますし、さらには、『日本から世界に人材を送り込めるレベルまで底上げしたい』」「『創造性』『チャレンジ精神』『未来へ貢献する心』を持ちつつ、現在ある学問の力も総動員して、『幸福の科学大学』がめざすニュー・フロンティアを明示したのが本書である(あとがき)」

世界最古の大学の1つと言われているインドのナーランダ僧院では、1万人の僧侶たちが学んでいたし、欧米の大学にはもともと修道院のカルチャーが入っている。日本でも仏教寺院を通じて海外の学問が入ってくるなど、宗教と大学は切っても切り離せない関係にある。

新時代の到来を予感させる、新しい宗教が創る、新しい大学の教育理念は、現在の大学教育に新風を吹き込むだろう。

【関連書籍】

幸福の科学出版HP 『新しき大学の理念 ―「幸福の科学大学」がめざすニュー・フロンティア―』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1036

同書アマゾン紹介ページ

http://amazon.co.jp/o/ASIN/4863953992/liberty0b-22/

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